「巧みさ」を支える身体と環境の相互作用を考える

「上手さの秘密」を主なテーマとして研究しています。不純な言い方をすれば「楽して上手になりたい」がテーマです。そこへ近づくための基礎研究として、身体と環境の相互作用について調べています。つまり、行動が様々な「環境」からどんな影響を受けるか、どのようにそれらに適応するのか、または逆に環境に対してどのように働きかけ情報を引き出しているのか、といったことです。ここでいう「環境」とは、たとえば外的刺激、パートナーの有無、課題のルールなどのような身の回りのものごとだけでなく、筋力や持久力、不安や緊張などのような、身体の内部のものごと（内部環境）も含みます。これまでの具体的な対象としては、音楽の演奏（特に合奏）やダンサーの動きの、リズムに関わる部分の研究を中心にやってきました。パフォーマンスに科学的な視点を取り入れたいと思っている方は、よければぜひ一緒に研究してみましょう。