よくあるご質問(Q&A)

A. 学部について

B. 教育について

C. グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)について

GSPについて

長期留学(6ヶ月〜1年)

費用について

危機管理について

D. 各学科への質問

E. 資格免許について

F. 学生生活について

G. 入学・入試について

H. 進学・就職について


A. 学部について

A1. 国際人間科学部は、他大学のグローバル系学部と比べ、どのような特色がありますか。

国際人間科学部は、グローバルな社会で生起する諸課題を解決に導く「協働型グローバル人材」の育成を目的にしています。最近では他大学にも同様の目的を掲げる例がみられますが、本学部では、国際教養学の修得を基本にすえるのではなく、専門的な知識や技術(=専門性)を土台に他者と協働しながら現実にある問題を解決できる実践的な能力を持った人材を育てる点に特色があります。

B. 教育について

B1. 国際人間科学部の教育は、どのような特色がありますか。

国際人間科学部の教育の特色は、(1) グローバルな発信と課題解決のための基礎をつくる、(2) 実践的なグローバルを体験する、(3) 多角的な視点から専門的知識を身に付ける、という3点にまとめることができます。詳細は、次のページを参照してください。

 

B2. 国際人間科学部の4つの学科では、どのようなことを学びますか。また、それぞれのカリキュラムや授業内容(シラバス)は外部から閲覧できますか。

国際人間科学部は「協働型グローバル人材」の育成を目的としますが、その基盤となるのは専門的な知識や技術(=専門性)です。そのため、4つの学科を配置し、それぞれにおいて、多文化状況、文化交流、文化摩擦等をめぐる諸問題の解決(「グローバル文化学科」)、人間の発達の諸相の理解とこれを支えるコミュニティの形成(「発達コミュニティ学科」)、共生社会を支える環境の創出と保全(「環境共生学科」)、持続可能なグローバル共生社会を創造する次世代指導者の育成(「子ども教育学科」)にとって不可欠な専門性を身につける教育を行っています。それぞれの学科の学びの特色(カリキュラム、授業科目一覧を含む)は、次のページを参照してください。

また、授業内容(シラバス)や授業時間割については、次のページで確認することができます。

B3. 学科に置かれるプログラムとその配属方法について教えてください。

子ども教育学科を除く3つの学科には、複数のプログラムが配置されています(下表参照)。プログラムは、それぞれの学科において高度な専門性を修得するために設計された授業科目の体系です。子ども教育学科には、学生の所属する単位としてコースが2つ置かれていますが、プログラムと同様、その目的は高度な専門性を身につけることに置かれています。

学科 プログラム
グローバル文化学科 地域文化系プログラム
異文化コミュニケーション系プログラム
現代文化システム系プログラム
言語情報コミュニケーション系プログラム
発達コミュニティ学科 社会エンパワメントプログラム
心の探究プログラム
アクティブライフプログラム
ミュージックコミュニケーションプログラム
アートコミュニケーションプログラム
環境共生学科 環境自然科学プログラム
環境数理科学プログラム
生活共生科学プログラム
社会共生科学プログラム
子ども教育学科 学校教育学コース
乳幼児教育学コース

学生は、1年次の第4Qにいずれかのプログラム又はコースを選択しますが、プログラムには受入可能人数が設定されていますので、希望者数がそれを上回る場合は、1年次の成績等による選抜を行います(ただし、子ども教育学科については、学生の希望によって所属を決めるため、選抜はありません)。

4年次に卒業論文を作成するにあたっては、選択したプログラム又はコースに関わる教員に指導を受けます。プログラム又はコースの「目標」や「学問領域」等については、各学科のページ(グローバル文化学科発達コミュニティ学科環境共生学科子ども教育学科)を参照してください。

B4. どこのキャンパスで授業を受けることになりますか。

1年次はすべての学生が主に鶴甲第1キャンパスで受講しますが、2年次以降になると、グローバル文化学科は鶴甲第1キャンパス、それ以外の3学科は鶴甲第2キャンパスにおいて主として授業を受けます。時間割を組むにあたり、学生の負担を軽減するよう配慮していますが、履修する授業科目により、キャンパス間を移動しなければならないこともあります。なお、事務室、GSPオフィスは両キャンパスに配置されています。

B5. 他学科や他学部の授業を受講することはできますか。

一部の授業を除いて可能です。

B6. 入学後、学科を変更できますか。

「神戸大学国際人間科学部転学科に関する内規」に定められているとおり、総合型選抜、学校推薦型選抜、社会人特別選抜及び編入学試験などの特別選抜による入学者を除き、第2年次以降の学期から転学科することが可能です。ただし、転学科は以下の3つの条件を満たす場合のみ認められるものであり、研究分野への興味・関心の変化等の理由では認められません。

  1. 転学科志望に特別の事情があると認められるとき。
  2. 十分な学力があると認められるとき。なお、学力の判定については、入学試験の成績、入学後の成績等を総合的に勘案して行うものとする。
  3. 志望学科の受入可能人数に余裕があるとき。

B7. どのような卒業研究を行いますか。

次のページに、各学科の卒業論文テーマの一覧を掲載しています。参考にしてください。

B8. 企業が募集するインターンシップに参加することはできますか。

インターンシップとは、休業日(夏期休業中等)を利用し、企業や官公庁等において就業体験を行う制度です。神戸大学では、インターンシップを理由に大学の行事、講義、実習等を休むことは認めていませんが、そうした体験を積むことは、学問的な問題意識の醸成やキャリア形成に向けた積極性を醸成する上で有用な機会になると捉えています。

神戸大学キャリアセンターでは、留学生を含む学生からのインターンシップに係る個別相談を受け付けているだけでなく、数多くの企業からの照会に基づき応募の窓口になっています。詳しくは、次のページを参照してください。

 

C. グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)について

C1. GSPについて教えてください。

GSPは、グローバルイシューを実体験に基づき学ぶことを目的とし、本学部生全員が受講する実践型教育プログラムです。(1) 事前学修(「グローバルイシュー概論」「グローバルイシュー演習」「オリエンテーション」)、(2) GSコース(海外研修とフィールド学修に関する各種プログラム)、(3) 事後学修(「リフレクション」)、の3つで構成されており、標準的には3年間で終了するように設計されています。GSPについては、次のページを参照してください。

C2. GSコースについて教えてください。

海外研修とフィールド学修から構成されるGSコースは、そこに含まれるプログラムの内容に応じて、「実践型GSコース」「研修型GSコース」「留学型GSコース」という3つの種類に分類されています。

「実践型GSコース」では、海外スタディツアーや海外インターンシップを通して、国内で学修した専門知識を海外の現場で応用し、地域の人々と協働しながら実践的にグローバルイシューに取り組みます。

「研修型GSコース」では、海外での語学研修やサマースクールに参加することで国際的な視野と外国語運用能力を獲得するとともに、日本国内でのフィールド学修を行うことで比較文化的・多元的な視点からグローバルイシューに取り組みます。

「留学型GSコース」では、中長期にわたり海外に滞在し、専門知識を習得するとともに、現地でのフィールド学修を行うことで、地域の人々との交流を通して自ら取り組むべきグローバルイシューを発見し取り組みます。

それぞれのコースに含まれるプログラムについては、次のページを参照してください。

C3. 希望しないGSコースに振り分けられることはありますか。

GSコースの選択は1年次に行いますが、コースに人数制限はありませんので、自らの意思に反して振り分けられることはありません。

C4.自分が参加するプログラムはどのようにして決めるのですか。

GSコースに含まれるプログラムは、すべて本学部が認定したものです。学生は、自らの専門性や希望に応じて、そのリストから自分が参加するプログラムを選びます。プログラムの選択に際しては、「オリエンテーション」等を通じて様々な情報や注意事項を説明されるほか、GSPオフィスで個々の学生からの相談を常時受け付けています。なお、プログラムに定員が付されている場合は、選考になるため、第一希望のプログラムに参加できないこともあります。

また、本学部が認定していないプログラムへの参加や休学中の留学等は、GSPの単位にはなりません。ただし、協定校以外の大学でも、本学部教授会が留学先として適切と認定した場合には、そこで修得した単位が本学の(GSP以外の)単位として認められる場合があります。

C5. GSPはプログラムにより、期間や内容等が異なりますが、評価は同じようにされますか。

GSPでは、学修目標やそれを実現する方法の違いに応じて、多岐にわたるプログラムを準備しています。期間や内容、費用などが異なったとしても、評価に差が出ることはありません。

C6. 将来は日本で教員志望ですが、海外研修は必要ですか。

わが国でも、近年、小学校での英語の必修化、外国にルーツをもつ子どもの増加など教育現場でのグローバル化の動きが激しくなっています。国内の教育に専門的に取り組むにしても、こうした動きに対応した経験を積み、広い視野から日本の教育を見つめなおすことは、とても大切なことです。GSPでは、教員を志望する学生に適したプログラムも用意しています。

C7. 病気や事故などで留学期間を短縮し、帰国を余儀なくされた場合、もう一度ほかのプログラムに参加しなければなりませんか。

病気や事故に遭遇した時点でどの程度の研修を終えているかにより、対応が異なります。それまでの学修をもってすべてを履修したとみなす場合もあれば、代替の個別プログラムへの参加を勧める場合もあります。個々の事情に即して判断し、学生の不利にならないように配慮します。

C8. 交換留学など長期の留学(半年〜1年間)に行った場合、4年間で卒業することは可能でしょうか。

長期間、海外の大学に留学した場合、留学先で修得した単位を本学の単位として認定する制度があります。それを活用する等の対応をとれば、4年間で卒業することは可能です。ただし、子ども教育学科については、こちら(E3. 半年以上の長期留学に行った場合、教員免許を取得し、4年で卒業することはできますか。)も参照してください。

交換留学は3年次後期から4年次前期にかけて行く場合が多く、現状では帰国時には既に就職活動が始まっているため、卒業時期をあえて遅らせる学生もいます。しかし、企業の中には秋採用を行う会社もありますし、海外で実施される就職説明会に参加したり、インターネット等で情報を収集したりするなど留学中にできる就職活動もあります。1年間の交換留学を希望する場合は、将来のことを考慮に入れつつ1年次から計画的に単位を修得していくことが必要といえます。

C9. 留学先は自分で決められますか。協定校以外の大学にも留学ができますか。

長期留学は、学生が、あらかじめ本学部が認定したリストから希望するプログラムを選び申請するところから始まります。このとき、留学先が語学や成績の一定水準を受入条件として課していることが多く、特に交換留学の場合には、交換する学生の人数に制限が設けられています。また、面接等の選考もありますので、希望どおり行き先が決められないことがあります。

上記 C4 に書いたとおり、GSPとして単位が認められるのは、本学部が認定したプログラムに限定されます。本学が協定を結ぶ海外大学(協定校)であれば問題はありませんが、それ以外の大学に留学した場合、GSPの単位にはなりません。ただし、本学部教授会が留学先として適切と認定すれば、そこで修得した単位が本学の(GSP以外の)単位として認められることがあります。

なお、協定校については、次のページを参考にしてください。

C10. 病気等により海外渡航が難しい場合はどうなりますか。

海外研修に関わる個々の事情に関してはGSPオフィスのコーディネータが相談に応じます。その際には、学生の不利にならないように配慮します。GSPオフィスについては、次のページを参照してください。

C11. 長期留学に行っている間は、学部での専門的な勉強はしないことになりますか。

神戸大学での授業の履修はしませんが、留学先で語学や専門分野の授業を履修し、そこで修得した単位の一部を本学の単位として認定する制度があります。

C12. GSPについては、学費とは別に費用がかかりますか。その場合、どれくらいの費用がかかりますか。

GSPに係る費用は、神戸大学に支払う学費とは別に、各自が負担していただくことになります。その額は、期間や派遣先、研修内容によって様々です。 「実践型GSコース」や「研修型GSコース」での海外研修であれば、十数万円程度のプログラムも準備されています。また、「留学型GSコース」の場合、相当な費用が予想されますが、協定校への交換留学であれば、相手先大学の学費は免除になりますので(神戸大学への授業料納入は必要です。)、必要になるのは渡航費、生活費、保険料などになります。

C13.海外研修は必修ですか。経済的に難しい場合は卒業できないのでしょうか。

GSPは、本学部の必修科目として卒業要件になっています。したがって、本学部を卒業するためには、GSPの履修が必要です。GSPは、国際人間科学部が実施する「実践型グローバル教育」としてきわめて重要な授業科目です。貴重な学びの場にもなります。この点は、どうかご理解ください。

経済的に難しい学生には、経済的な負担の比較的軽いプログラムへ参加できるよう配慮しています。こうした問題があるときは、GSPオフィスのコーディネータが個別の相談に応じます。GSPオフィスについては、上記 C10に掲げた「GSPオフィス」のページを参照してください。

C14. 奨学金はどれくらいの人数に給付されますか。

奨学金が給付される人数については年度により異なりますので、具体的な数字をあげることは控えます。ただ、GSPのプログラムは、これまで、日本学生支援機構「海外留学支援制度 」(「双方向型派遣」及び「短期研修・研究型(派遣)」)に採択されており、そのため、参加プログラムに限定はありますが、日本学生支援機構が示す基準を満たせば、1ヶ月6〜10万円程度が給付されています。また神戸大学同窓会紫陽会グローバル人材育成基金による奨学金があり、家計基準による審査を経て、1年間10人に4万円が給付されています。

C15. 海外研修時の危機管理について、どのような体制を行っていますか。

国際人間科学部では、GSPを安全に実施するため、様々な対応を行っています。

まず、「GSP演習(オリエンテーション)」では、独自に作成したガイドブック(『GSP履修ガイド』『GSP海外渡航ガイド』)を活用し、海外渡航時において、学生自身が状況に応じて主体的に判断・行動できる能力を身に付けるよう指導します。また、正規授業とは別に、GSPコーディネータによる「渡航前ガイダンス」や危機管理サービス(EAJエマージェンシーアシスタンス株式会社)による「危機管理オリエンテーション」を開催し、ビザの取得方法、健康管理、外務省「たびレジ」への登録等様々な情報を提供し指導します(出席必須)。

神戸大学では、学生が大学正課中、学校行事中、学校施設内外での課外活動中等における不慮の災害事故の備えとして、入学時に全員が学生教育研究災害傷害保険に加入することとしています。併せて海外渡航・国内フィールド学修参加の際に、それぞれに適した保険への加入を指示しています。

また、神戸大学では「国際交流危機管理マニュアル」を作成するほか、日本エマージェンシーアシスタンス株式会社と契約し、海外渡航中の学生の安全を確保するための体制を整えています。海外に渡航する学生が「留学生危機管理サービス(OSSMA Plus)」と「OSSMA Plus 会員専用上乗せ海外旅行保険」に加入することで、海外旅行保険と危機管理サービスを一体化させ、365日24時間体制の日本語による電話対応、渡航中の安否確認等のサービスを受けることが可能です(会費は学生負担)。さらに、GSPオフィスでは、外務省が発信する安全情報を参照しながら現地の情勢を常時確認し、プログラムの催行・継続の可否を判断するとともに、緊急時の対応訓練(海外危機管理シミュレーション)を適宜行っています。

C16. 新型コロナウイルス感染の中、どのように海外研修を実施するのでしょうか。

2020年と2021年の大半は、新型コロナウィルス感染拡大のため、海外渡航が不可能でした。その期間は海外と国内の教育現場や天文台等のフィールドをオンラインで結んで調査・議論や分析、報告会を行ったり、協定大学のオンライン語学研修やサマープログラムに参加するなど、オンラインでの海外研修を実施しました。また海外アーティストとのオンライン交流を含む芸術祭の運営や、外国ルーツの児童・生徒への学習支援、インバウンド観光客誘致を計画しつつ、地域開発を提案するなど国内にいても海外につながる学びを得ることができる海外代替要素のある国内プログラムを実施してきました。

2021年12月末から、感染症危険レベルが2以上であっても学生の「特例申請」を受け、海外渡航を再開し、2022年夏には交換留学、中短期海外研修に約100名の学生を派遣しました。しかしまたまだまだコロナによる不安な状況も続いていることから2022年度は海外渡航を伴う海外研修と並行して、オンライン海外研修や海外代替要素のある国内研修によるGSP履修も継続しています。

D. 各学科への質問

D1. それぞれの学科では、具体的にどのような専門分野を学べますか?

次の回答をご覧ください。

D2. それぞれの学科で、長期留学をする学生の割合はどれくらいになるでしょうか?

次のページにおいて、グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)(長期留学を含む)への参加状況を掲載しています。こちらをご覧ください。

なお、交換留学の場合は、神戸大学に学費を納める代わりに、協定校での学費・入学金を免除されます。協定校で修得した単位の一部を神戸大学の単位として算入することができます。留学を計画的に行えば、4年間での卒業が可能です。ただし、教員免許の取得を希望する場合(とくに、子ども教育学科)については、E-3を参照のこと。

D3. 将来、臨床心理士、公認心理師になるためには、どのようにしたらよいですか?

臨床心理士になるためには、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定した臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了により、受験資格を得ることができます。その上で同協会の臨床心理士資格試験に合格することが必須要件になります。学部は特に規定されているわけではありませんが、指定大学院に進学し修了するために必要な心理学や臨床心理学に関する科目や実習を履修しておくことが望ましいです。本学では、第1種指定大学院である神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士前期課程臨床心理学コースに進学し、修了することで臨床心理士資格試験の受験資格を得ることができます。

国際人間科学部では,発達コミュニティ学科の「心の探究プログラム」(注)を中心に、2018年度(平成30年度)入学生から公認心理師受験資格の取得が可能です。

公認心理師の受験資格取得には以下のルートがあります。

  • 大学において公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業し、かつ、大学院において公認心理師となるために必要な科目を修めて課程を修了した者
  • 大学において公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業した者で、その後実務経験を一定の期間有する者
  • 文部科学大臣及び厚生労働大臣が1及び2と同等の知識及び技能を有すると認めた者

(注) 「心の探究プログラム」は、発達コミュニティ学科において、人の心とその発達を適切な方法で理解・測定する基礎的能力,現代社会の多様な支援ニーズへの対応方法についての実践的な専門的能力を身につけることを目的に置かれた教育プログラムです。したがって、公認心理師養成のみに特化したプログラムではありません。

D4. 子ども教育学科と他大学の教育学部との違いについて教えてください。

子ども教育学科では、他大学の教育学部・教育大学と同様に、教員に求められる学習指導と生徒指導の能力をしっかり身につけるためのカリキュラムを用意しています。それに加えて、学部全体で取り組むGSPとリンクさせながら、グローバル化した現代社会の文化的多様性に対応できる能力を育成することに独自性があります。あわせて、接続する大学院では博士後期課程まで備えており、ますます多様化、複雑化する教育現象を解明していく研究的視点を重視した研究環境があるのも大きな特徴となっています。

D5. 子ども教育学科で、将来、教員以外の進路に進むことは可能ですか。

子ども教育学科では、幼稚園、小学校、特別支援学校などの教員を養成することを目指した教育体制となっていますが、ここで養われた能力を活用して、教育行政を担う公務員、(実務経験を経た後)教育に関わる国際機関職員などとして活躍することも期待されています。

D6. 各学科におけるプログラム制度はどのようなものですか?希望するプログラムに入れますか?

次の回答をご覧ください。

E. 資格免許

E1. 取得可能な資格免許について教えてください。

資格可能な資格及び免許については、次のページを参照してください。

E2. 上記1.に示された取得可能な資格や免許は、所属する学科以外のものも取得できますか。また、他学部の授業を受けて中学校又は高等学校の教員免許を取得することはできますか。

まず、取得可能な資格についてです。

取得可能な資格免許」に付した表を見ると、グローバル文化学科には社会教育主事や社会福祉主事が記載されていませんが、他学科でそれに係る単位を取得することで、任用資格を取得することができます。ただし、修得すべき単位数は多いため、自学科の専門科目との調整が必要になります。

また、公認心理師受験資格については、主として発達コミュニティ学科の「心の探究プログラム」を選択した学生を対象にしているため、他学科・他プログラムの取得は難しいです。

次に、取得可能な免許についてです。

幼稚園教諭一種免許及び小学校教諭一種免許は、子ども教育学科以外の学生は取得できません。また、特別支援学校教諭一種免許は、基礎資格として幼・小・中・高いずれかの免許が必要となります。

中学校及び高等学校の教員免許については、自学科以外に記載された免許も取得できます。また他学部での取得も可能です。ただし、自学科の専門科目と時間割が重複する場合もしばしばあるため、単位の修得がスムーズに進まないことがあります。さらに、近年では「質の高い教員」の養成が強く求められ、個々の授業科目で修得すべき内容も高度化しています。教員免許状の取得を目指す学生は、自らのキャリア形成を真摯に展望し、計画的に単位を修得する必要があります。

E3. 半年以上の長期留学に行った場合、教員免許を取得し、4年で卒業することはできますか。

教員免許の取得には、卒業要件以外に教職課程に係る多くの授業科目を修得する必要があるため、長期留学に出かけた場合、4年で卒業しようとすれば、前もって計画的に単位を修得していく必要があります。

特に子ども教育学科の場合、高度な実践性を身につけるために「観察実習」等多くの専門科目が必修として配置されています。このため、長期留学を組み込んだ場合、4年間での卒業は非常に難しくなるので、長期留学を希望する場合は、GSPコーディネータや学科の教員にご相談ください。

F. 学生生活

F1. 授業料免除はどの程度許可されていますか。

神戸大学における入学料や授業料の免除制度、徴収猶予制度については、下記のページを参照してください。なお、授業料の免除については、申請者の約8割が全学免除又は半額免除に認められています。申請の際には、経済状況や学力等の選考基準があります。

F2. 入学後に日本学生支援機構等の奨学金の申し込みができますか。

日本学生支援機構の奨学金(貸与)は、入学後の4月に受付するものがあります(在学採用)。申請にあたっての基準がありますが、申請すれば採用の可能性は高いです。また、少数ですが、地方自治体や企業等が主体となっている奨学金、神戸大学独自の奨学金もあります。詳しくは、下記のページを参照してください。

F3. 学生寮は誰でも申請できますか。

神戸大学には「住吉寮」「白鴎寮」「国維寮」等の学生寮があります。その入寮資格は、「自宅から大学までの通学時間が、片道2時間以上の者」となっています。入寮者の割合は年によって変わりますが、申請者の約8割程度が入寮しています。また、寮費は、場所により異なりますが、光熱費を除き1ヶ月4,700円から18,000円です。詳しくは下記のページを参照してください。

F4. 学生寮や奨学金に関することはどこに問い合わせればよいですか。

基本的な情報は、問い合わせ先も含め下記のページに掲載しています。

F5. バイクで通学できますか。

神戸大学の周辺は急勾配の坂道やカーブが多く、交通事故の回避、歩行者の安全確保、緊急災害時の通路確保、騒音防止等の観点から、大学としてはバイクによる通学の自粛を強く求めています。

やむを得ない理由により、バイクでなければ通学が困難な場合に限り、バイク通学が認められますが、必ず自賠責保険に加入の上、事前に事務室で登録する必要があります。通学に関する注意については、下記のページを参照してください。

G. 入学・入試

G1. 国際人間科学部は、どのような人を求めていますか。

国際人間科学部では、グローバルな社会で生起する環境、災害、民族、宗教、経済格差、人権、教育、社会福祉等に関わる諸課題を深い人間理解と他者への共感をもって解決し、「グローバル共生社会」の実現に貢献する「協働型グローバル人材」を養成することを目的としています。そのために、次のような学生を求めています。

  1. 現代社会の諸問題を発見し、その問題を多面的にとらえて考察し、自分の考えをまとめる基礎的な能力を有する学生
  2. 異なる考え方や文化を尊重し、共感をもって、積極的にコミュニケーションを行う資質を有する学生
  3. 国内外の様々な人と連携・協働して、地球規模で問題を解決し、社会に貢献しようとする意欲を持つ学生

以上が、国際人間科学部の「入学者受け入れ方針」です。本学部では、当面する様々な問題を一つひとつ解決しながら、ともに未来社会を創造していく熱意ある人に来てもらいたいと考えています。

G2. 学校推薦型選抜、総合型選抜、「志」特別選抜とはどのような入試ですか。

国際人間科学部で実施している特別選抜については、次のページを参照してください。

なお、それぞれの特別選抜の内容等については、下記を参照してください。

G3. 特別選抜(学校推薦型選抜、総合型選抜、「志」特別選抜)と一般選抜(前期日程、後期日程)を両方受験することは可能ですか。

可能です。

G4. 障害を持っている人への配慮はありますか。

神戸大学では、学部入学者選抜試験(一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜、社会人選抜)において、受験上及び修学上の配慮を必要とする者への事前相談を含む障害学生支援制度を設けています。詳しくは、下記のページを参照してください。

G5. 過去の入試問題と解答を見ることはできますか。

一般選抜については、下記のページで、過去の問題及び出題の意図を公開しています。

また、総合型選抜については、下記のページで、過去の問題を公開しています。

G6. 国際人間科学部に入学するためには、どの程度の語学力が必要ですか。

資格や特別な語学力は必要ありません。入学試験では、外国語を含め学力を評価しますので、それに合格すれば問題はありません。語学力を伸ばしたい方は、入学後に充実した外国語カリキュラムを用意していますので本学で学んでください。

ただし、グローバル文化学科の「学校推薦型選抜」では、TOEFLまたはIELTSのスコアで所定の点数以上を持っていることが出願要件となっています。詳しくは、次のページの学生募集要項をご覧ください。

G7. 文系の学生が、環境共生学科の総合型選抜を受験することはできますか。

この入試で「求める学生像」として掲げるのは、

  1. 理科系の広範な分野に関心と興味をもち、自然環境・数理環境に関する基礎的・応用的・実践的な問題を解明・解決していくために、関連する諸学問を広い視野から深く学ぶ意欲のある学生
  2. 自然環境や数理環境に関連した具体的な課題を自ら発見し、それを徹底的に深く掘り下げて追究することによって問題の解明・解決を図っていく資質を有する学生

です。したがって、この試験で問われるのは、理科系の内容であることをご理解ください。

G8. 今後入試制度が変わる可能性はありますか。

現在、文部科学省を中心に大学入試改革が進行しています。2021年1月からは「大学入学共通テスト」に変わりました。この改革は、入学者選抜の方法を、「学力の三要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を評価することを目的としており、各大学でも、その目的に即して、入学試験の見直しを行っています。

神戸大学でも、こうした動きに合わせて、入試方法等の変更等について発表しています。

また、国際人間科学部が実施する「『志』特別選抜」「学校型推薦選抜」「総合型選抜」についても、一定の改革を進めながら実施していく予定です。その内容については、このウェブサイトで公表しますので、ご確認ください。

H. 進学・就職

国際人間科学部を卒業後、どのようなところに就職しますか。

次のページに各学科の卒業生の進路情報を掲載していますので、ご覧ください。