GSP研修型(国内)「キュレーションサポートプログラム:薄井憲二バレエ・コレクション展」実施報告

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GSP研修型(国内)「キュレーションサポートプログラム:薄井憲二バレエ・コレクション展」では、毎年、兵庫県立芸術文化センター所蔵「薄井憲二バレエ・コレクション」企画展のサポートを行っています。今年度は、第29回企画展【セルゲイ・ディアギレフ生誕150周年~偉大なる「バレエ・リュス」団長~】の実地研修を行いました。

本プログラムに参加する学生は、展示資料の捜索・整理、リーフレットの校正、額装作業の補助、解説パネルやキャプションの作成、展覧会の設営、そして、会期終了後の撤収作業まで、展覧会およびキュレーションに関わる一連の流れを実践的に学びます。

本学部の学生がキュレーションのサポートを行ったこの展覧会は、兵庫県立芸術文化センター(西宮北口)で2022年7月26日~8月28日まで開催されています(観覧無料/開館時間は9:00~22:00/休館日は毎週月曜日および夏季臨時休館の8月15~18日)。

関 典子(国際人間科学部・人間発達環境学研究科 准教授)

展覧会
セルゲイ・ディアギレフ生誕150周年~偉大なる「バレエ・リュス」団長~
見所

20世紀初頭に一世を風靡し、舞踊界のみならず芸術界全般に多大なる影響と発展をもたらした「バレエ・リュス」。この伝説のバレエ団を率いた団長ディアギレフの生誕150周年を祝す本展では、彼ゆかりの品々を中心に、バレエ・リュス全66作品を、年譜と共に総覧します。

ピカソによる『プルチネッラ』(1920)衣装デザインの原画、1969年にメキシコで出版されたコミック雑誌、そして、ディアギレフのデスマスクの写真(1929)など、薄井憲二バレエ・コレクションの中でも特に珍しい逸品の数々。どうぞお楽しみください。

参加学生の体験談

私はバレエやダンスの歴史に興味があり、その上、現在学芸員資格の取得を目指していることから、このプログラムに参加しました。

このプログラムでは、展示準備から会場設営までの流れを、先生やアシスタントの方たちの作業を補助する形で実践的に学びました。その中で数多くの年代物の資料に触れることができたため、展覧会の作り方や資料の管理方法を学びながら、バレエの歴史についても様々な知識を得ることができました。設営の際、これまで準備してきた資料を並べる作業をしていた時に、ガラスケースに開いて展示する本のうち数冊ほどページの選定を任せて頂いたので、他の資料も参考にしつつ、興味深いと思う図版が載っているページを選びました。

私はこれまで学芸員関連の授業を受けており、今回このプログラムに参加して授業で学んだプラスアルファの経験をすることができたため、とても有意義な研修となりました。

(発達コミュニティ学科 2年)