GSP研修型(国内)神戸を拠点に社会とアートをつなぐプログラムの成果物が公開されました

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GSP研修型(国内)神戸を拠点に社会とアートをつなぐプログラム:C.A.P.では、2021年度夏から、神戸市立海外移住と文化の交流センターのYouTubeチャンネルに係る活動に参加しています。

神戸市立海外移住と文化の交流センターは、1928年に国立移民収容所として設置され、神戸移住センターの名称で1971年まで主にブラジルに向けた海外移住の拠点として利用されました。2009年に再整備が完了した後、神戸市国際部国際課が主管となり、移住ミュージアム機能、在住外国人支援機能、国際芸術交流機能の3つの機能を備えた施設として開館し、財団法人日伯協会、NPO法人関西ブラジル人コミュニティCBK、NPO法人芸術と計画会議(C.A.P.)が活動しています。

本プログラムの学生は、海外移住と文化の交流センターのユニークな歴史や現在の活動を紹介する動画の制作に携わっています。約1年の活動期間を経て、2022年10月12日、海外移住と文化の交流センターのYouTubeチャンネルが公開されました。当面の間、1か月に2本ずつGSPの学生が制作した動画が公開される予定です。学生は動画制作講座を受講したのち、動画のテーマや内容を考案して関係者に取材を重ね、撮影と編集を行いました。学生の視点から見た海外移住と文化の交流センターの様子を、どうぞお楽しみください。YouTubeチャンネルへのリンクは、海外移住と文化の交流センターのホームページからご確認ください。視聴後には、ぜひ現地に足を運んでいただけますと幸いです。

野中哲士(国際人間科学部・人間発達環境研究科 教授)

篠原華子(国際人間科学部 助教)

参加学生の体験談

海外移住と文化の交流センターの紹介動画を制作するため、私たちのグループでは、NPO法人関西ブラジル人コミュニティCBKを利用している日系ブラジル人の親子にインタビューを行いました。お二人には特に、日本での生活や、日本の教育の現状や改善してほしい点などに関してお話していただきました。

今回、海外移住と文化の交流センターでの活動に参加してみて感じたことは、日本で生活するだけでもグローバルな視点は必要であるということです。海外に出なければ国際的な交流は存在しないのではなく、日本に住んでいる時点でグローバルネットワークの中に自身が生きているということを自覚しなくてはならないと感じました。グローバル化した現代では、日本にも海外から多くのモノ・ヒトが流入しています。そのため、日本で生活するだけでも、日本以外の文化や言語に関して理解を深めていく必要があると感じました。また、外国にルーツを持つ人たちが、日本の生活のどの点において苦労しているか、大変に思っているか、あるいは改善してほしいと思っているのか、彼らの声に耳を傾ける重要性を学びました。今後の大学生活や日常においても、グローバルな視点を忘れずに生活していきたいです。

植竹 駿(環境共生学科 3年)