子ども教育学科 概要

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ミッション

現代社会の文化的多様性を尊重した子ども教育に取り組む人材を養成する

次世代育成を通したグローバル共生社会の実現を目指し、グローバル社会に関わる幅広い視野を持ちながら、子どもと学校が抱える課題を多面的に認識し、実践的に解決していく能力を身に付けた初等教育教員等を養成します。この目的を踏まえ、本学科は、初等教育を構成する「学校教育学」と「乳幼児教育学」の2つのコースを設け、世界と日本の学校教育、国際文化理解教育など、グローバル共生社会の実現に向けた教育の現状と課題について理解を深めた後、コースごとの体系的な教育研究を行っていきます。

予想される進路

卒業後の進路として、小学校教員、幼稚園教員、特別支援学校教員、公務員(教育行政職)、 (実務経験を経た後)教育に関わる国際機関職員、教育関連企業、大学院進学等が予想されます。

学びの特色

幅広い基礎知識を得て方向性を選択する

1年次は、概論等の講義を通じ、未来のグローバル共生社会を創り出す子どもの教育について原理的諸側面と教科的諸側面を中心に、多角的な知見と探究方法論を修得し、基礎的な能力を身に付けます。同時に、幅広い専門科目の中から自らの関心に沿った履修を進め、学ぶ専門性と方向性を見定めていきます。

コースごとの学修を通して、高い専門性を身に付ける

将来の進路など目的に応じて、2つのコースから1つのコースを選択します。それぞれのコースで開講される専門科目を受講し、より高度な専門性を身に付けていきます。

理論と実践の往還を通して、エキスパートとしての実践力・応用力を鍛える

大学での専門科目の受講によって身に付けた高度な専門性を、附属学校園を含む国内外の学校現場での教育実習やインターンシップの経験と連関させ、初等教育教員としての実践的指導力、子どもの教育を学問的に探究するための研究能力を鍛えます。

子ども教育学科が展開する2つのコース

学校教育学コース

目標

主に教育学、教科内容・指導論、心理学の専門性に基づいて、義務教育の基盤である小学校を中心とした教育理念、制度、教育内容と方法に関する教育研究を行います。あわせて、インクルーシブ教育の観点から、障害のある子どもに対する特別支援教育に関する教育研究を行います。

学問領域

学校教育学、教育内容・指導論、特別支援教育学、障害児支援学

予想される卒業論文

  • 現代米国における教員養成機関に対する評価制度:教員養成アクレディテーションの最新動向と課題に焦点を当てて
  • 戦後総合学習の研究:中央教育制度検討委員会・中央教育課程検討委員会の報告書に着目して
  • 自閉スペクトラム症児と担任教師の信頼関係の在り方について
  • 主権者を育てる歴史の授業:小学校歴史授業「源平選挙戦」の開発を通じて
  • 空間認識能力を育む活動について:空間図形の学習におけるICTの活用
  • 求差型減法のつまずきの分析:1対1対応づけの難しさ、『多い』という言葉の難しさに着目して
  • 科学技術の社会問題を取り上げた教育プログラムのための教材の開発と評価
  • 小学校高学年ゴール型ゲームにおける作戦とゲームパフォーマンスの関係
  • 小学校道徳教科書におけるジェンダーの描かれ方についての研究
  • 小学校における生活綴方の「読み合い」による子どもの自己肯定感の涵養について
  • 日本における保護者の学校参加論の再検討:ペアレントクラシーの理論と米国の動向を手がかりとして
  • 学習科学のためのオープンエデュケーション:NAPLeS Webinar Seriesの事例
  • 子どもの貧困と学習支援:普遍的制度と選別的制度に着目して

乳幼児教育学コース

目標

主に教育学、保育内容・指導論、心理学の専門性に基づき、生涯にわたる人格形成の基盤である乳幼児期を中心とした教育理念、制度、保育内容と方法に関する教育研究を行います。あわせて、幼小連携教育の観点から、小学校教育の内容と方法等に関する教育研究を行います。

学問領域

乳幼児教育学、保育内容・指導論、乳幼児心理学

予想される卒業論文

  • 乳幼児期の非認知的能力の育ちをとらえる方法に関する研究
  • 沖縄県の保育者のワークフォースに関する研究
  • 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を用いた保育の評価観点の作成
  • 科学絵本のナラティブに関する研究:「かがくのとも」を事例として
  • 障がいが描かれた絵本の分析:知的障がい・発達障がいに着目して
  • 自称詞の使用意識の発達的変化と仲間関係
  • 模倣を通した学びについての研究:4歳児の生活場面の観察
  • 偏食のある自閉スペクトラム症児に対する指導について
  • 動物園におけるICTを利用した体験学習の評価:ヤマネコを事例にして
  • 子どもの造形活動に対する親の関わりの変化:美術館ワークショップの調査をもとに
  • 日本における子ども部屋の変化:西洋における近代的家族間の日本的授業の観点から
  • 子どもの権利擁護のための相談・救済の取り組み:川西市子どもの人権オンブズパーソンに着目して
  • 支援の届きにくい家庭に着目した訪問型アウトリーチ支援の展開と課題:国内一市一町と英国の調査を踏まえて

子ども教育学科の入試